固定資産税評価額とは?
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固定資産税評価額とは、土地や建物といった固定資産に対して課される固定資産税の基準となる評価額です。この評価額は、市町村が土地や建物の時価を基に算出し、原則として3年ごとに見直され、評価替えがおこなわれます。また評価額は、実際の市場価格よりも低く設定されていることが多く、これを基にして固定資産税が課税されます。
具体的には、以下のような流れで評価額が決まります。
■土地の場合 : *地価公示価格や*路線価を参考に、市町村が土地の評価を行い、土地の用途や形状、周辺のインフラ状況なども考慮されます。
*地価公示価格
地価公示価格(ちかこうじかかく)は、国土交通省が毎年1回、1月1日時点での土地の価格を評価し、公表する価格の指標となります。
これは全国の基準地の価格を示しており、不動産の取引や税制、地価の安定を図るための指標として用いられます。
また、土地の利用目的や地域特性によって土地の価値が変わるため、都市部と地方、住宅地と商業地など異なる用途に応じて複数の基準地点が選定されます。
この地価公示価格は不動産取引の参考値となるだけでなく、固定資産税や相続税評価の基礎にもなります。
*路線価
路線価(ろせんか)とは、税務署が公表する道路ごとの土地価格のことです。毎年、国税庁が発表し、相続税や贈与税の計算に利用され、路線価図は国税庁のウェブサイトで閲覧可能で、特定の地域の路線価を調べることができます。 全国的に、土地の形状、面積、接している道路の幅員なども考慮して決められており、各道路に沿った土地の1平方メートルあたりの価値を基準にし、それに面する土地の評価額を算出します。
路線価は、通常の地価公示価格の約80%を目安として設定されることが多いです。
■建物の場合 : 築年数、建物の構造、規模、用途、建築材料などの物理的な要素を元に評価されます。新築時は*新築評価が行われ、年数が経つと減価償却などの要素が反映されます。また、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造など、建物の構造に応じて減価率が設定されています。
*新築評価
建物が新しく建てられた際に、その価値や品質を評価するプロセスや基準のことを指します。この評価は主に以下の要素からなります。
- 建物の品質
- 構造 : 耐震性や耐火性が高いか、使われている建材が高品質かどうか
- 仕上げ : 内外装の美しさや丁寧な施工がなされているか
- 設備 : 最新の設備(断熱、空調、エネルギー効率など)が整っているか。
- 立地・環境
- 周辺環境 : 交通の便、周囲の商業施設、学校、病院などの利便性がどうか
- 地域特性 : 治安、住民層、地域の将来性
- 資産価値
- 中古市場での価値 : 将来の売却時や賃貸の需要や価値がどうなるか
- 減価償却 : 建物の耐用年数と経年劣化の影響
- エネルギー効率・環境対策
- 省エネ設計 : エネルギー効率が高く、環境に配慮した設計になっているか
- エコ設備 : 太陽光パネルや蓄電システム、エコキュートなどの設備
- 法的基準
- 建築基準法 : 各種法規や条例に適合しているか
- 確認申請 : 適切な手続きや認可が取得されているか
これらの要素を総合的に評価し、物件の総合評価が算出されます。
評価額は、固定資産税、都市計画税などの計算に使用され、納税額はこの評価額に税率をかけて決定します。
なおご自身の所有されている不動産の固定資産税評価額は、毎年市区町村から送付される固定資産税の納税通知書に記載されている課税明細書や、固定資産税評価証明書で確認することができますので参照してみてくださいね◎
もし見方が分からない場合は各種証明書をご持参のうえ、お気軽にまるお不動産までお越しください!