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NO.013

任意売却と競売の大きな違いとは?徹底解説

任意売却と競売の大きな違いとは?徹底解説

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任意売却と競売の大きな違いとは?徹底解説

2025.1.30
2025.1.30

違いは次のように大きく分けて4つあります!

① 売却方法

任意売却:債務者(住宅ローンの借主)や所有者が不動産会社などと協力し、通常の不動産取引のように市場で自由に販売します。債権者の同意が必要ですが、売却先や価格設定をある程度自由に決められます。

競売裁判所が関与し、不動産の強制売却が行われます。一般的には入札による売却です。

② 売却価格

任意売却:市場価格に近い価格での売却が期待できる為、競売よりも高い売却価格になる可能性が高いです。

競売:市場価格より低い価格での売却となることが多く、債務の完済が難しくなる場合が多いです。

③ 手続きの透明性と柔軟性

任意売却:売却過程や買主をある程度コントロールできますし、周囲に知られにくいのが利点です。また、売却スケジュールも柔軟です。

競売:裁判所が関与するため透明性はありますが、売却過程を自由に調整することはできません。周囲に競売情報が公開されるためプライバシーが保たれにくくなります。

④ 債務者への影響

任意売却:競売を避けられるため、信用情報への影響が軽減される可能性があり、周囲に知られにくいなど心理的な負担も軽減されます。

競売:債務者の信用情報に大きな影響が及び、社会的なリスクや精神的な負担が大きくなる傾向があります。

任意売却と競売のメリットデメリットを表で簡単に説明します

項目 任意売却 競売
売却価格 比較的高く売れる可能性がある 市場価格より比較なる傾向
手続きの柔軟性 売主の意思が反映されやすい 手続きが公的に定められているので
売主の意思が反映されにくい
プライバシー 非公開で行われるので、
近隣住民に知られにくい
公開され、周囲に知られるリスクがある
売却までの期間 比較的短期間で完了するころが多い 手続きが長引く場合があり
手数料・費用 売却手数料が発生するのが調節可能 一部手続き費用が売主負担で
発生する場合もあり
残性処理 債権者との交渉で
柔軟に処理できる可能性あり
残債が残る可能性が高い
メリット 価格が高め、意思反映、プライバシー保護 確実に売却できる、
公的手続きにより安心感あり
デメリット 調整が必要で手続きが多い場合も 安く売れる、公表されるリスク

 

任意売却をおすすめできる人

支払いに行き詰っているが、ある程度時間に余裕がある人

債権者と調整する時間が取れる場合におすすめです。

市場価格に近い金額での売却が可能で、無理なく手続きを進められます。

できるだけ残債を減らしたい人

任意売却では、競売に比べ高額で売れる可能性があるため、残債が減る可能性が高いです。

競売を避けたい人

プライバシーを保ちたい人や、競売によるイメージ低下を避けたい人に向いています。

 

競売をおすすめできる人

早急に解決が必要な人

借金の返済が差し迫っていて、早く手続きを進めたい時には競売が向いています。

債権者との交渉が難しい場合

任意売却の交渉が不調に終わる場合や、債権者が競売を望む場合には競売に頼るケースが一般的になります。

残債務を気にせず物件を手放したい人

競売では残債が残るケースが多いですが、とにかく物件を手放すことで、精神的な負担を減らしたい人には適しています。

※残債とは・・・「残っている債務」、つまり借りたお金のうち、まだ返済していない残りの金額を指します。

※債権者とは・・お金や物を貸している人や会社のことを指します。

 

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